Q.なぜしつけが必要なの?
ワンちゃんは可愛い!無償の愛情を与えてあげるべきですが、やたらと擬人化するようないきすぎた考え方は、ワンちゃんにも飼い主さまにも不幸な結果になり、問題行動といわれる原因が発生してきます。
ワンちゃんにとって家族はひとつの群れです。ワンちゃんの思うがまま行動させていると、群れの中で自分がボスであると思い込み、リーダー行動(権勢症候群「アルファーシンドローム」)を取るようになってしまいます。
飼い主さまにはワンちゃんの本能と習性を理解し、たえず従わせる「しつけ」をする義務があります。
群れ社会で生きている彼らは、何よりも信頼がおけて安心して従うリーダーがいるという事はとても幸せな事なのです。
Q.問題行動とは?
「みなさまのワンちゃんにこんな行動はみられませんか?」
*お散歩に出るといつも前に出て、自分の好きな方向に引っ張る
*飛びつく
*呼んでも来ないなど無視をする
*飼い主さまの手をじゃれて咬む
*肩の上などに乗り、威圧的な行動に出る
*他犬・他人に吠えたり攻撃的行動に出る
*飼い主さまの足を抱え尿をかける(マーキング)
*ご飯中など、人が側に寄ると威嚇する
*お散歩中、動かなくなったりと強情を張る
・・・こんな行動がみられたら要注意です。
このようなマナーに反した行動を放っていくと、行動はますますエスカレートし、飼い主さまご家族だけではありません。
地域社会にとっても大きな問題になってきます。
この問題行動といわれるものは、ワンちゃんにとっては正常な行動の場合が多く、群れで暮らしている彼らには消える可能性は低いでしょう。しかし、人間社会で生活をともにするわけですから、ワンちゃんの思うがままにしていくわけにはいきません。
どんな問題行動も、まずそれそのものを直す事よりも、飼い主さまと
の関係性を築きあげることが必要です。
Q.競技会ってなに?
社団法人JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)の主催する家庭犬訓練競技会・試験に参加してみませんか。
ワンちゃんと飼い主さまが日頃の成果をためし、さらなる上達を目指す為に良い目標になるでしょう。
また、会場では沢山のワンちゃん、飼い主さまの奮闘ぶりが見られますし、他の人がどんな風にワンちゃんを扱っているか参考にも出来ます。
自分と他人との比較や、自分の弱点を知る事が出来る大変良い機会です。(試験の場合は、JKCより合格証が発行されます。)
時期は、秋から春にかけて行われています。興味のある方、是非いかがですか?
Q.社会性とは?
社会性を身に付ける時期を社会化期といいます。
子犬を育てていく上でこの時期にどのように育てていくか、環境の豊かさや発育時期の扱い方が成犬になっても影響します。
社会性を身に付けるには生後12週令までが勝負です。
社会化は子犬が生まれて間もない頃からすでに始まっています。
生後3週令~8週令の子犬には、将来関わり合うであろう様々な刺激と経験をさせる必要があるといわれています。(他犬、他動物、子供、交通騒音、獣医、車、日常の音[掃除機、インターホン、ステレオなど])
そして社会化期のピークは7週令、新しい環境にも順応でき、刺激的にも上手く対応できる時期です。これよりも前、生後3~4週令で引き渡すところもありますが、母犬・兄弟犬と早期に離れると、母乳の奪い合い、ケンカをして群れでの上下関係の認識がつくれない、全て自分の思い通りになるワガママなコに育っていく可能性が高くなります。
逆に12週令以上経っても、人間や他犬から隔離されて育った犬は恐怖心を持ち続け、トレーニングもむずかしくなってきます。
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